うーすけfamiglia

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就活と学歴の話|なぜ日本人はスーツで働くのか。

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 「これさぁ意味わからなくない?」

 

打ち合わせに向かう途中、ネクタイを手に取りヒラヒラさせながら上司が問いかけてきました。

 

「何がですか?」

 

質問の意図がわからなかったので聞き返しました。

 

「なんでこんなのつけながら働かなきゃいけないのかわからなくない?」

 

「口がふけるわけでもないし。なんなんだよこれ。何のためにあるの?考えたことある?」

 

「いや、ないですね。」

 

この上司はとても優秀な方です。

 

ネクタイってなんのためにしてるんだろう。
そもそもなんでスーツきて働いてるんだろう。
これに疑問を感じながら働いている人はどれくらいいるんだろう。

 

素朴な疑問が浮かんだので考えてみました。

同調が美学な文化

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スーツを本格的に着用し始めたのは就職活動の時からです。

 

就活でもよく話題になりますよね。
みんな同じリクルートスーツを着て似たような自己PRと志望理由を延々と内定がでるまで繰り返す。

 

よく考えると異様な光景だなぁと。


就活コンサルは個性を出せという割に、マナーの部分で個性を殺すアドバイスを説いてくる。

 

みんなと同じがいいことだと無意識に誰もが思っていて、その反面、同調というルールの中で他人より抜きん出ようと試行錯誤しながら面接という場で飾られた自己表現をする。

 

就職活動はそんなイベントです。

 

就活生を食い物にする大人たち

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「人事はプロだから見抜かれてますよ。自己分析をしっかりして、嘘はつかず適正を見極めて就活にのぞみましょう。」

 

と就活コンサルの人はいいます。

 

個人的にはこういうことをいう人は信用できないと思います。

 

そもそも自己分析なんて言葉は就活業界が利益を生み出すために作った言葉です。

 

自己分析をどうやるかわからない、答えがない。

だからこそ、企業側も選考で落とすための言い訳を作りやすいし、コンサル側も正解がないからそれっぽいことを言っていれば間違いではない。

 

ただ世間的に良いとされる会社に入るためには、その仕組みを使わざるを得ないから、みんな仕方なく従っている。

 

作業ですね。

 

就活は茶番

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自分はリーマンショック後の氷河期に就活を行ない、練習も含めて100回以上、面接をしました。学生時代に目立った功績があったわけでもありません。

9割型嘘なんじゃないかと思うレベルで面接に臨みました。

合ってるのは名前と大学名くらいです。

 

それでも内定は出ました。
なんだ茶番じゃないか。

 

就活を終えての感想はそれでした。

 

そんな就活を経て、入社した会社がブラックだったのはご愛嬌です。

 

就活における学歴

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少し話が逸れますが、文系の就活は正直学歴も関係してきます。

民間企業だと、私立は早慶の独壇場です。


早慶とMARCHだと埋められない差があるのは肌で感じました。

面接においても、筆記においてもです。

 

学歴フィルターの話ではありません。

企業側からみた実力の話です。

 

自分もいまでさえ人事系の仕事をかじったりしてますが、学歴不問を徹底して採用を行なっても蓋をあけてみると、国立早慶で7割くらいです。


自分の周りも東大、京大、早慶上智ばかりです。

 

うーすけはそれより下の大学です。

 

結局、苦しみながらもヒエラルキーの高い大学に入学するために頑張ってきた人たちは、試験を得意分野としており、そういったものを通過するための効率的な努力の仕方を身につけてるのかなと感じます。

 

であれば、入口の段階で学歴フィルタを設けるのは至極自然なことでもあるのかなと。
結局、不問にしたところで比率はたいして変わらないわけだから。

 

採用活動の予算は限られてます。
1人当たりの面接にも人件費がかかるわけです。
下の方の大学群から光る人材を見つけるよりは、初めから採用したいボリューム層にターゲットを絞る方が効率的です。

 

学歴フィルターをなくし、コストをかければ、下の方の大学群にも異常に優秀な人がいて、そういう人を取りこぼすことはなくなる可能性はあるでしょう。

 

ただ、企業としては、そのコストをかけてまで優秀な人をとるメリットがありません。


大量採用する中で、そこそこ優秀で、従順な人材がとれれば、それで合格点です。

 

コストをかけても、一定層はやめます。
また、異常に優秀であれば、誰かの下で働くことなくいずれ独立してやめていきます。
採用はそういうものです。


そのリスクとコストを上乗せしてまで、大企業側が学歴フィルターを撤廃することはないでしょう。

 

自分が学生の時に学歴差別と感じた出来事は、立場が変わればとても合理的なシステムだと気付かされるのです。

 

就活生はそれを受け入れた上で、企業側の本音と建前を見極めましょう。

あくまで就職活動という仕組みの中で内定を勝ち取りたいのであれば。

 

学歴なんか関係ないと精神論を説いてくる人などは参考にせず、学歴などが総合的に絡んでくることを認めた上で、嘘をついてでも入りたい企業に入れるテクニックを教えてくれる人を探しましょう。

 

就活コンサルはお金の無駄だと思います。
入りたい企業があるのなら、そこの社員、欲をいえば管理職の1人でも多くから話を聞いた方が有意義です。

 

スーツを着る理由

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話を戻します。


スーツが似合う人はカッコいいっていうけど、そもそもスーツってものすごく非合理的な服だと思いませんか。

 

カチッとしていて肩は凝る。

ペラペラだから夏は暑いし、冬は寒い。

日本の気候に沿わない作り。

ネクタイは首が締まるし、クリーニング代もかかる。

 

そんな機能性も何もない服が、社会に出るといっぱしの大人の証のように扱われて、高いスーツを着ることをステータスのように感じる人がいる。

 

それが「当たり前」だから。

 

スーツがあるから、朝着ていく服をわざわざ選ばなくてもいいんじゃないか?

いや、でもスーツじゃなくてよくない?おれはUNIQLOの服でいい。

冬は裏起毛がいい。

 

うーすけの職場でもいろいろ意見がでましたが、

 

最終的には

 

  • みんなが着てるから
  • それが当たり前だから
  • それがルールだから

この3つに落ち着きました。

 

スーツじゃなくてもあてはまると思います。
これはもう日本文化ですよね。

 

悪い方の。

 

決まっていることに疑問をもたない。

 

マクロを組んで効率化した。
⇒正規のやり方じゃないと指摘される。

 

効率化して早く帰った。
⇒周りはまだ頑張ってるよみたいな残業が素晴らしいことのように諭される。

 

よく考えるとおかしいことだけど、みんなが同じことをしている、あるいは前例がこうだからはみ出すのが怖い、めんどう。変だと声をあげることに抵抗がある。


それが日本人に根付いた文化なのかなと。

 

個人的なことを言うと、日本人はスーツ似合わないと思うんです。

 

また、すごく個人的なことをいうと
日本の文化を尊重するなら、浴衣とかでもいいんじゃないかと思います。


日本人の正装が和装で、それは尊重されるべきみたいな風潮があるにもかかわらず、なぜ普段働くときはスーツなのか。

 

時差ビズの記事でも述べましたが、昨今の「働き方改革」の流れにおいても、こういう「当たり前」の文化の部分に少しずつメスを入れていかないと改革とは言わないんじゃないかなぁ。

 

年中、ネクタイつけたくないアラサーリーマンの一私見です。

 

いまうーすけは、

明日きていくスーツにアイロンをかけようかと考えています。

 

そういうことです。

 

ではでは。